長唄とは

江戸元禄時代の頃より歌舞伎舞踊の地として発展してきたとされています。
その発展途中に謡曲、地唄、義太夫節、清元節、常磐津節などさまざまなものを取り入れて、歌いものと語り物の中間のような存在になっていったと云われています。
故に、長唄は多様性に富んだひとつの集大成といえるかもしれません。

三味線は細棹であり他のものに比べると軽めにできており高音で派手目な音がするようになっており、撥も軽く薄いものを使います。
音色でありのままの自然や季節の移り変わり、秋の夜の虫声、川や風の流れ海の波等も表現します。
唄の特徴として歌詞などは比較的上品であり曲調は陽気な感じがあり、恋愛の表現でも露骨に表現せず美しく上品に触れその内面にある感情を表します。
長唄の文字の通り、長い曲では1時間におよぶものもありますが手ほどき曲では3分ほどのものもあります。